NO CAR DAY
「日曜日の朝ってこんなにクルマ少ないのねー」と、ありえないくらいに走りやすいミラノの道路をすいすいと運転し、ムスコをおろし、その帰り道。
警察が検問していた。
こんな朝っぱらから何の検問???
クルマを右端にとめさせられ「免許証を」と言われた。
次に「ドキュメントは?」
パスポートを見せた。
「イタリアのは?」
申請中ってイタリア語で何?わからん。
とりあえず英語で言っても通じないよう。
あーあーあーあーどうしようどうしよう。
I' m waiting for permesso di soggiorno!
それには「あーそう」って感じで苦笑い。
そりゃそうようね。
悪名高い滞在許可証の交付は警察がやってるんだから。
(まだ申請してないけどさ……)
ちらりとフロントガラスを見たこの警官、何やら言っているが、全くわからない。
そしたら「車検証を見せろ」と。
えーーー?何?何なの???
これかしら?と言いながらとりあえず車検証見せたら、また何やら言ってくる。
聞き取れたのはこの2語
MACCHINA(car) IMPOSIBILE(impossible)
クルマ……不可能…………
ええええ今日ってノーカーデイ?!
やられた。
ミラノの道が走りやすいはずがなかった。
やっぱりありえなかった。
思わず「Really?」
って聞いたらにやりと笑って「Really」だってさ。
知らんかったよ(>_<)
ノーカーデイの罰金は€150。
マジ、マジ、マジ???
とにかく、必死でイタリア語で自分の住所はどこそこで、サンシーロのスタジアムのそばで、家に帰るだけなんだと言ったら、
「じゃあ、いいよ」
と免許証と車検証返してくれた。
あーりーがーとー(T_T)
言葉もおぼつかない外国人で見逃してくれたのか。
ムスコ曰く、帰りのバス(行きもバスで行きなさい)の中から見てたら、罰金払っている人がいたって。
財布も持たずに運転してたもんね!
財布持ってても€150なんて持ってないもんね!!
あーよかった。
多分ものすごく緊張したんでしょう。
家に帰ったら背中が妙に寝違えたみたいに痛かったです。
警察に呼び止められるなんて、日本でもやだ。
でも外国ではもっとやだ!!!