霧のミラノ

11月に入って夏時間が終わったとたんに、一気に冬モードのミラノ。
日本との時差が8時間に元通り。
今まで午後6時過ぎまでは明るかったのが、1時間ずれて今は5時過ぎで暗くなる。
何も変わっていないのに、時計の表示だけが1時間早くなるだけで、なんだか夕方の心細さが倍増です。
ここから暗いヨーロッパの冬が始まるなあ、と本日妙に実感しましたよ。

朝は朝でどうしてこうもスイッチが切り替わったかのように、冬時間に変わる当たりから霧が立ちこめはじめるんでしょうかね。
不思議です。
去年さんざん見慣れた霧の風景。
アルプス挟んだドイツと違うところですな。
そのうちベランダから向かいのアパートが見えなくなるくらいの濃い霧の季節になるんですよ。
気分はヒキコモリf(^^;
こうやって週に3回、無理矢理でもイタリア語のレッスンのために街中まで出て行くのは、実は精神安定上いいことなのかも。

気温はまだそこまで低くなく、最高気温が15℃くらいあるから、本当ならば過ごしやすい気候のはずなんですけどねぇ。
体感気温が、霧と日照時間の短さでずいぶん下がりますな。

今朝は天気予報見たらイタリア全土に雲がかかっていない状態だったから、きっと暑くなるだろうと思ってシャツとコートだけで出かけたら、昼前からぞわぞわぞわ。
正午近くになっても、青空の欠片も見えず、Duomoもいつもはぱっきりしたエッジの聞いた石の尖塔が、グレイッシュな空に滲んだ感じになってました。
ああ、キャミソールも着ずになんて、なんて不用心!
そう思ってたらそのうち左の鼻がむずむずしだしてき、本格的にヤバそうだったので、急遽タートルネックのインナーを買って「今着たいんだけど」とその場で試着室を借りましたさ。
背中から空気がすーすー入ってくるのって、この時期やっちゃいけないことなのにね。
中に一枚着込んだら随分落ち着いて、多分大丈夫だと思うけれど一応用心のために風邪薬服用。

明日は9時から11時まで断水、とエレベーターホールに張り紙がありました。
こういうご案内が読めるようになったことは、イタリア生活上大きな進歩だと、自分で自分を励ましておりまするf(^^;
ランチには友達が遊びにくる予定。
イタリアのスーパーに普通に売っているもので、こんなのも作れるよ、とご紹介できたらいいなあ。

11月のヨーロッパはなんだかよくいえば アンニュイ、もっとストレートに言えば の一言と、3回目を迎えて思う晩秋です。