着られるか 着こなすか

昨日は着こなし両極端を見た日だった。

ー(マイナス)は夕食の中華レストランにて。

中国本国にうなるように金を持っている親がいて、クレジットカードで買い物し放題、ヨーロッパでちゃらちゃら遊んでいるような、ぼっちゃんお嬢ちゃんのグループ。

男の子のひとりは、ノースリーブのセーターにシルバーのジーンズ、鋲がいっぱい打ってあるようなハイカットのスニーカー、ムートンのフード付きベスト、指輪腕輪じゃらじゃら。
もうひとりの男の子も、これまた凝った作りのセーターにブラックジーンズ(足下は見えなかった)。

ふたりとも、その刈り上げ頭はやめようよ。
前髪垂らすのもヘン。
(昔のチェッカーズみたい)
似合ってません。

女の子、アナタまだ十代でしょう。
その化粧はやめましょう。
その短いスカート履きたかったら、タイツにしなさいな。編タイツじゃどこかの「たちんぼ」(ミラノには結構いるのよ)だよ。

ひとつひとつにお金がかかっているのはわかる。
そこかのメゾンのものなんでしょう。

しかし、ちっとも似合ってない。
全くもって、服に着られている。
服がかわいそう。

それに、君たち、なんでそんなになよっちいの?
あー日本の草食系男子もこんな風に見えるのかしら。

その店には他にイタリア人のグループもたくさんいたのだが、その男性陣と比べると、頭かかえてしまうよ。
あれじゃイタリア女に絶対もてないな。

イタリア人は中国人を嫌っている、とはよく聞く話だが、それは中央駅を中心にじわじわと広がる、不法集団の中国コミュニティに嫌悪感を持っているのかと思っていたけれど、それだけじゃないな。
見栄え重視、綺麗なもの大好きなイタリア人。
自分たちが購えない、自分たちが愛するモーダを、こんな風にみっともなく着られたら、そりゃ腹もたつでしょう。

一時期ヨーロッパのブランド街を闊歩していた日本人も、こんな風だったのかしらね。

一方+(プラス)は、スーパーでレジに並んでいた女性。

同い年くらいかな。
カジュアルなんだけど、とても華やかな雰囲気の人だった。
ロングヘアダウンスタイル大好きなイタリア人にしてはめずらしく、金髪をひとつに束ねて、グレイのスエードの革ジャン。
たっぷりのファーの襟がついていて、裾から中に着たカットソーが結構な分量で見えるくらいに短いもの。
ダメージ加工のジーンズにショートブーツ。
襟元にベージュにロゴが織り込まれた、ヴィトンのウール素材(カシミヤかな)のストールを巻いていた。
こんな風にステキにヴィトンのストールを巻いている人は初めて見た。
あれって、チャーミングなアイテムなのね。

おなかのお肉がちょい溢れ気味なのもご愛嬌。

まあ、それなりにお金かかってるもの着てるけれど、それ以上に、完全に着こなしてた。
彼女のものになってた。
こりゃ真似しなきゃ、と思って頭に叩き込んだけれど、いつまでもつか……

自分の身を省みて。
服に着られているか。
服を着こなしているか。

頭使って、足し算引き算。
生涯レッスンしなきゃならない分野だと思う、このお洋服のコーディネート。
かつて高校時代に「制服は人を馬鹿にする」と言い切り嫌っていた、体育の女性教諭がおられましたが、その信念は身体にしみ込んでますな。

気を抜いてられないなあと思う一日でありましたよ。
(たとえスーパーに買い物に行くだけでもね!)


人気ブログランキングへ