雪道遭難

ドイツ初スキーを体験するべく、フランクフルトから2時間ばかり北に上がって行った所にあるWillingenというスキー場に行った。

日本人おなじみの、スイスやオーストリアのアルプスの方はもう予約でいっぱいで、12月半ばからホテル探しをしているワタクシ達なんてお呼びじゃなかった。
日本にいたときみたいに「さくっと」いける所はないのか、とダンナの同僚ドイツ人に相談したら、ここを勧めてくれた。
たまたまホテルが31日までだったら、1室まだ空いていた。
年越しはフランクフルトでいいか、ということで、決行。

全く地理勘も何も無い所に出かけて行ったのである。

12月28日午後7時より出発。(日中はダンナ仕事だったため)

1時間ほどしたらいつの間にか高速を降りていて、下道をだらだら行く。
ドイツの道は本当に暗い。前を行くテールランプだけが頼り。途中Winterbergという街を通り過ぎ(ここもスキー場)後20分くらいでホテル到着の案内がナビ上に出た。

PM9:00前。

地図は二本の分かれ道を示し、ナビは左の道を選んでいる。

「真っ暗やねんけど大丈夫なん?雪積もってるし」
「だーいじょうぶだいじょうぶ」

案の定若干スリップしながら登って行く。

「ほらほらすべるすべる♪」

とダンナは嬉しそう。ムスコ、だんだん恐怖感が募ってきてテンション上がる。

そして。

ガリガリガリ

ぶおーんぶおーんとエンジン音だけが響き、車は1cmも進まない。

ダンナの顔色が変わる。
ムスコは後ろでぎゃーぎゃー叫ぶ。
ワタクシはぎゅーぎゅー全身に力を込め「がんばれがんばれ」と車を励ます(←あまりにも無駄すぎ)

そろそろ後ろに下がって助走をつけて坂道を上りきろうとするが、ダメ。
ホテルまで後10分、8kmの地点まで来ているのに!!!

「しゃあない、引き返そう」

必死で登ってきた道をバックのまま降りることにした。

そろそろそろ。
ずるっ
ずるっ
ずるずるずる

「わーーー!!止まらへん止まらへん止まらへん!!!」

もう絶対どこかにぶつかることを覚悟してシートを握りしめてたら、ギアチェンジでタイヤの向きが変わって、ようやくストップ。

その30秒後におばちゃん運転のアウディが、何の問題も無く雪道を通り過ぎて行った。
30秒前だったらぶつかってたな。
ドイツのこんな田舎道で交通事故?!

冗談じゃない!!!

バックで降りるのはちょっと勘弁、ということで少し余裕のある付近でUターンを試みたところ………

ずっぽり

カンペキに車が雪に埋まってしまった。

膝下くらいまで積もった雪。
ムスコとふたりで押すがびくともしない。

やばい。

どうするよ!!




そこに現れた救世主。ベンツのおっちゃん☆(with 立派なカイザー髭)

はじめは通り過ぎようとしたんだけど止まってくれて、手持ちのロープで引っ張り上げようとしてくれたが、ぶちっと切れる。
oh-no!!
そしたらベンツの無線で友達?と連絡をとって「ワイヤーを取ってくるから、5分待て」とどこからからフックの付いたワイヤーロープ二本持ってき、がっちりひっかけ
「Slowly! Slowly!」
とダンナに何度も念を押す。

ぶおーんぶおーん。

ベンツの力強いエンジン音が響き渡り、ざざざざざと遭難していたうちのBMWくんが引っ張りだされたのであった。

ありがとーーーおっちゃん!!!(>_<)

救出作戦途中、ダンナ、ホテルに電話し、snow troubleで車が動かん!と英語の通じないホテルマンに訴えるがらちあかず。
無線で通話中のおっちゃんに、ドイツ語で状況説明をしてくれと頼んで電話を替わってもらうと、どうやら電話の相手は後10分で帰る、鍵はあるから部屋には入れる、というようなことを言っている。
いや、おっちゃんの英語もそんな流暢じゃなかったんでf(^^;

頻りに「中央駅のタクシーに」と言っていて、タクシーが先導してくれるからそこまで行こうと言ってるのだと解釈し、とにかく生き返った車で坂道を下り、山を迂回するルートで先導してくれるおっちゃんの後ろをついていく。

おっちゃん一般道を飛ばす飛ばす!!

何?この道だったらぜんぜん普通に通れるやん!!!

TomTomのばかやろーーー!!!

どうやらナビは夏仕様になっていて、最短ルートを示していた模様。しかし、今は真冬。そんな山超えしたくありません。
わずか800m級の山で遭難しかけたワタクシ達であった。

そしてそして、おっちゃんは中央駅のタクシー会社まで先導してくれ、ホテルの人が「タクシー会社に預けた」鍵を受け取ってくれ、さわやかに「休暇を楽しんでくれ」と去って行ったのだった。

おっちゃん最高!ドイツ人最高!

ふらふらになりながらホテルに辿り着いた時刻PM11:30。
ビールと水で乾杯しましたさ。





しかし、お礼がしたいから住所と名前をと書いてもらったその住所が、ナビでもgoogleでも出ない。近い綴りの通りは出るんだが。
まさか自分の住所間違えないよね……

街の名前とおっちゃんの名前を試しに入れて検索してみたら、

なんと。
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発見!!
地元のゴルフクラブの会員さんのよう。

微妙な住所より、このクラブ気付でお礼は送りましょうかね。
by kyokokyoko0504 | 2010-01-02 20:40 | おでかけ