半月のこと


今日よりムスコの正規の時間割での授業が始まるため、実質フランクフルト生活が本格的にスタート。
昨日までのイースター休暇は、何というか、日本ではありえない時間の過ごし方をした。

まず聞いてはいたが日曜・祝日はスーパーすらも開いていず、日本での通常の休日=掃除+洗濯+買い物がダメという事態に、やはり最初は適応できず。
金曜日の聖なる日(キリストが磔にあった日)は本当に静かで、地下室にある洗濯機も誰も回していないから、新参者のワタクシたちなど身をすくめるしかなく、掃除も軽くクイックルワイパーで、という有様だった。

ちなみにクイックルワイパーはドイツにもあるが、シートが片面のみ使用のよう。(凸凹が片面にしかない)
それでも片付けはしなくてはならないので、その週にIKEAで買っておいた本棚を、心の中で「ごめんなさい」連呼しながら組み立て、本を整理していくもどう考えても収拾がつかず……
「も一度IKEAに!」と思っても店は開いていず。

車で15分もしないくらいのところにあるのにーーー!!!

仕方ないのでだらだらしているうちに夕方になり、見つけておいた近くの公園に父息子はキャッチボールに行き、ワタクシは散歩。
1週間前に引っ越して来たときにまだちょろちょろとしか出ていなかった新芽が、この数日であっという間に黄緑色の若葉になり、フランクフルトは猛スピードで春から初夏に進行中。

翌日土曜日、この日しか店は開いていない、ということで意気込んで最寄り(車で1時間くらい。距離的には御殿場ぐらいかな?)のアウトレットに鍋とフライパンを買いにいく。

フライパン……泣ける。

ドイツのコンロが電気なのは知っていた。
しかし電気はぴったりと熱源にくっついていないと役立たずだとは知らなかった。

ガスの炎で14年近くも使ってきたら当然鉄は熱でゆがみ、ワタクシのフライパンたちは全くフラットでなく、軽くボール状になっており、
つまりまったくドイツでは使い物にならないということに気づくのに1時間もいらなかった。

ましてや中華鍋なんかもってのほか。
ダンナは格安で未使用の中華鍋を、テレビやアイロンとともにフランクフルトを引き払う人から買ったのだが、それは使えなかったから”未使用”なんでしょう!

役立たずのフライパン×1+中華鍋×2→ケラー(地下倉庫)行き決定

なので1週間ほど鍋でフライパンの代用をしていたが小さくて使いづらく、もう絶対買う!と決意してのアウトレット行きだった。
そしてもうひとつ。

楽しみにしていたLE CREUSETを買うこと!

日本の我が家の狭いキッチンでは、もうひとつたりとも鍋釜を増やすことはできず、欲しくても置き場がなかったこの鍋を、ようやく手に入れる環境になり、ある意味感無量(おおげさでなく)。

ココットオーバル=105ユーロ。
フライパン(ローゼンタールの店で)=24.90ユーロ

そして本日。
ムスコの定期券購入のためコンスターブラーヴァッへ駅へ。
日曜日に行ったら駅の窓口さえ開いてなかった……ドイツ人は日曜日は駅員さえ本当に働かないのね。
Kundenkarteという学生証を発行してもらい、1ヶ月定期購入。

高い!!!
56.2ユーロもした。
思わず「子供の?!」と聞き直したらにっこり「そうよ」って言われた。
まじかい……

◇今日の晩ご飯◇
鶏手羽元のトマト煮込み、昨日の切り干し大根炊いたの、豆腐の煮込み、サラダ(カプレーゼ)。